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はじめての海外文学

頭がふっとぶほどおもしろい海外文学のお話や、イベント、本屋さんのお話など本にまつわることを中心に書いていきます

『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン

海外文学 文学賞 アメリカ文学 2015年本屋大賞翻訳部門
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さて、本屋大賞第3位は『窓から逃げた100歳老人』とあと2冊ありました。
そのうちの1冊がこちら
『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン著 東京創元社
 
これ実は新刊で入荷して、店頭に並べたときから気になっていたんですよね。
まぁなんせ本屋で働くくらいには本屋好きなので、本屋で巻き起こるミステリーと聞いて気にならないわけがない。しかも客もいないのに24時間開いてる本屋で、その奥の書庫にはグーグルで検索してもまったく出てこない謎の本がぎっしり。暗号で書かれているその本たちをめぐる謎を新米書店員の主人公が解いていくっていう物語。
おもしろいに決まってるでしょう!そんなの!
 
読了した結果。おもしろいっていうか、、、、、
なにこれやばいうるとらすーぱーめちゃめちゃおもしろい!!!っていうくらいおもしろかったです。(自分の語彙力のなさにひいたけど今)
いやーわたし本当に機械、主にITというものに弱くてですね。正直この全米図書館協会アレックス賞というヤングアダルトにおすすめの本に捧げられる賞を受賞したらしい、つまり全世界のティーンエイジャーにも理解できるであろう内容だというこの本に出てくる、IT用語、、、、。非常に難しかったのですけど、、、、。
でもいまどきのキッズたちには、とてもなじみ深いと思われるグーグルやフェイスブックが大活躍し、巨大なデータベースをあやつりながら次世代の謎解きをしてみせる過程は、なんというかわたしも、うわっ!新しい時代がきたわ!!と興奮してしまうようなハイパーな新鮮さに満ち満ちていたので(よくわからないけど、、、)なんかそれを使うとするするっと暗号が解けたり、探し物が見つかったりしちゃうのね!という驚きで、ぐいぐいのめりこんでしまったのであります。
しかも、それが非常に古いスタイルの書店(棚の高さは3メートルほど。上の方は暗くてよく見えないけれど、主人公曰く絶対コウモリが住んでいるらしい。高いところは梯子を命がけで上り下りして手に取るしくみ。)や、絶対に魔法が使えそうな店主、そして500年前から続く秘密の地下組織が舞台になってくるのだから、わたしの興奮もどんどんふくらみ、はちきれそうに!
 
なるほど、こういう物語がでてきたかと、うむむとうなった。
わたしたちは本当にいろんなテクノロジーの進化を目撃していて、日に日に可能性が広がっていって、小説もこんなふうに進化をとげたりするんだな。
だけども、どんなに機械がすごくても最後は人間の力。人間が考えつかないものは機械にもできない。みんなでちからを合わせて考える。チームワークや友情があるからこその進化なのです。だからこそわくわくするんだろうなぁ。
 
これは海外文学苦手なひとも、ミステリーが苦手なひとも、きっと面白いと思う。
特に書店好き、IT好き、秘密好きの人たちはぜひとも読んでみてほしいです。
もちろんティーンエイジャーもね。
さぁ、薄暗い古いガラス扉を開けましょう。チリンチリンと。