イベント『はじめての海外文学スペシャル』参加!
遅ればせながら、先日(ってもう半月たっちゃうのか、、、)青山ウィメンズプラザで開催された『はじめての海外文学スペシャル』というイベントに参加してきました。
ご存知ない方のために一応ご説明すると、現在全国の書店にて『はじめての海外文学vol.2』というフェアを開催しているのですが(くわしくはこちらをご覧ください)、そのフェアを選書してくださった豪華な翻訳家さんたちが何人も参加して、それぞれ推薦書について熱く語るという、もう前代未聞の翻訳文学イベントだったのです。
参加は主催してくださった越前敏弥さんが呼びかける形で自主参加という体だったのですが、なんと当日総勢19名の翻訳家さんたちが駆けつけ大盛り上がり。
一人持ち時間が3〜4分となってしまい、時間が少なくなるたびに越前さんが持参の鳴子(!)をパチパチパチっと鳴らすというなんともスリリングで愉快な展開となりました。
だって金原さんとか高遠さんとか、、、鳴子鳴らされてせかされるんですよ。そんな光景見れますかふつう!?
当日、けっこう広いなぁと思った視聴覚室も満席になってみるとせまいせまい。
最初は少々緊張気味だった会場の空気も、越前さんの絶妙にゆるい進行で一気になごみ、本当に終止なごやかなムードで進みました。
でもいざトークが始まってみると、みなさん白熱!
3〜4分じゃ全然足りないなんていう翻訳家さんがほとんどで、好きな本への想いの本気さが伝わってきます。そして何より話そのものがものすごく面白い!!
本当に引き込まれてしまうトークで、紹介者が変わるたびにその本を読んでみたくなってたいへんでした。
わたしはむすめ連れだったので脇で拝見させていただいていましたが、聴講者のみなさんの顔つきもどんどん変わっていって、もう前のめりになっていくというか、、、、。引き込まれていっているのが傍から見ててもわかりました。
かく言うわたしもその一人で、終わったらほしい本が出演された人数分だけ(だから19冊か)増えてました!!
あ、あと他にも紹介があった先生方の訳書も気になったからそれ以上か!
とにかくあっっと言う間の2時間で、ものすごく楽しかったです。
それでわたしは思いました。
翻訳家さんたちが直接紹介してくれた本ってなんて面白そうに感じるのかしら!と。
ここから先はわたし自身が勝手に思ったことで、イベントやフェアとは直接関係ないことですが。
書店でも著者の方が時々PRされて、新作について語ってくれたり、サイン会を開いてっていうことはたびたびあるじゃないですか。
それはそれでファンにとってはすごく嬉しいし、新しい読者をつけるにも有効だと思うんですが、翻訳家の方々のご自身の訳書の紹介は著者の方とは全然違う目線がありました。
それは他者の目線。
そして、並々ならぬ作品への愛。
わたしはそこが絶対的に信頼出来ると思うし、面白いと思いました。
その小説を心底愛していて、なおかつその小説の隅々まで熟読し、理解している。そんな人がおすすめするんだからそれは面白いに決まってるんですよね。
だからこのイベントは最高に面白かったし、終わったあと階下の書店に行列ができるほど本が売れたのだと思います。
それをもっともっと活かせないかなぁと
ガイブンは著者の方が来日されて、本当に大きないくつかの書店で翻訳家と対談するというイベントはまれに開かれますが、もっと翻訳家さん自らその本のPRをするということがあってもいいんじゃないかなぁ、、、なんて。
そして書店店頭でできたら最高ですね。
いろんなハードルがあってなかなか難しいと思うけど。
とりあえず協力してくれる方はいつでも募集しております!
・・・ていう好き勝手なことを言ってみました。
さて、脇道にそれてしまいましたが、イベントは大盛況で終了いたしました。
ほんとに楽しかった。何度も言うけど。
はじめての海外文学フェアの方は終了した(する)店舗もちらほらでてきておりますが、また年明けからはじまるところも増えて、まだまだ続きます。
お近くに開催店がありましたら、ぜひぜひのぞいてみてくださいね!
さてそろそろ今年もお終いに近づいてきました。このブログもきっと今年最後の更新になると思います。
みなさま、年末年始おもちを食べすぎておなかこわさないよう………
良いお年を!
来年ものんびりマイペースですが、更新してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。